すずだんご

……いつからだろう、この幻想郷から混沌が失われたのは―― その日、「ルポライターあや」宛てに獄中から三通の手紙が届けられた。 一通目は、勁牙組傘下団体に所属していた元幹部から。 二通目は、鬼傑組に利用された女から。 三通目は、剛欲同盟と繋がりのあった半グレから。 囚人である彼らは口を揃えてこう言った。「ヤクザ組長らの悪行を知って欲しい」と。 手紙の送り主たちは、みな組長らと深い因縁があって、それを暴露しようとしていたのだ。 ……だが、そこには幻想郷に混沌をもたらそうとする、爪弾きにされた反獄の怨霊の思惑があった――！ 今作のすずだんごは獄中からのセンセーショナルな暴露本。 モチーフを崩さぬよう、本書は実際の刑務所で印刷・製本した作品になります。 ぜひ、お手にとってその手触りをお楽しみくださいませ。 ※本書の印刷・製本は前橋刑務所処遇部企画部門（作業）の法務技官様より多大なご協力とご助言をいただいた上で、法務省の定める基準に従って刑務作業として委託しましたが、その範囲は書籍の仕様についてのみであり、いかなる関係団体・機関も本書の内容を承認・奨励する立場にありません。ご注意ください。 ●商品名：反獄王宮出口瑞霊畜生三団体暴露本 ●サークル：すずだんご ●仕様：B6 / 72P ※各団体の執筆担当は以下の通りになります。 ・鬼傑組：土露団子（すずだんご） ・勁牙組：perique（zealfahren） ・剛欲同盟：詠人知らず（作者不明） ●印刷所：法務省矯正局東京矯正管区前橋刑務所 （公益財団法人矯正協会刑務作業協力事業部前橋地方事務所）